#65: RATT 【RATT & ROLL 8191】('91)
バンド生誕10周年を記念して'91年に発表されたベスト・アルバム。
タイトルにある「8191」とは'81年~'91年という意味で、すなわちRATTというバンドは'81年にスタートしたと彼らは認識しているようです。
選曲に関しては『SWEET CHEATER』や『DRIVE ME CRAZY』、『LOOKING FOR LOVE』等が外されているのは個人的に残念ですが、まあ無難なセレクトと言えましょう。
また映画の主題歌となった新曲⑲『NOBODY RISE FOR FREE』も収録。
更には初回国内盤に限り、CREEDENCE CLEARWATER REVIVALのカヴァー『BORN ON THE BAYOU』を収録したボーナス・ミニ・ディスクが付属しておりました。
・・・バンドは本作発表後残念ながら一旦解散。
#64: RATT 【DETONATOR】('90)
'90年という時代柄か、最も大衆性に富んだ作風となった5thアルバム。
とは言いましてもRATTはRATT、良くも悪くも彼らの個性的なサウンドはそう大きくは変わりません。
まずイントロ①からなだれ込む②『SHAME SHAME SHAME』・・・というエキサイティングな展開がたまらない!
更に名曲『WAY COOL JR.』の流れを汲む③『LOVIN' YOU'S A DIRTY JOB』、ポップ&キャッチーな⑤『ONE STEP AWAY』や⑦『HEADS I WIN, TAILS YOU LOSE』、大衆型バラードの⑩『GIVIN' YOURSELF AWAY』、そして幾度もお蔵入りになりながらも遂に陽の目を見る事となった⑪『TOP SECRET』・・・。
楽曲が実に充実!、底力を見せつけた好盤と言えましょう。
#63: RATT 【REACH FOR THE SKY】('88)
「HR/HM」が世界的な大ブームを巻き起こしていた'80年代後半、'88年に発表された4thアルバム。
この頃の彼らは、最先端を突っ走っているというよりは何とか先頭集団に食らいついているといったイメージでしたが(苦笑)、しかしシーンに与える影響はまだまだ決して小さくない存在でございました。
実際アルバムの出来も良く、新境地の③『WAY COOL JR.』を始め、ドライヴ・グルーヴィンな①『CITY TO CITY』、ポップな②『I WANT A WOMAN』、痛快ラットン・ロール⑥『CHAIN REACTION』、ストレートな⑧『BOTTOM LINE』等、ヴァラエティに富んだ作風が特徴的で魅力的。
#62: RATT 【DANCING UNDERCOVER】('86)
個人的には最高傑作に挙げたい'86年発表の3rdアルバム。
前作は出来は悪くないものの今一つインパクトに欠けた気が致しますが、本作は楽曲が一気に洗練化、「'80s メインストリームHR/HM」の傑作盤と言って差し支えないかと思います。
中でも特に前半が充実。
オープニングの①『DANCE』を始め②『ONE GOOD LOVER』、ハード・ドライヴィンな③『DRIVE ME CRAZY』やキャッチーな⑥『LOOKING FOR LOVE』、元々のアルバム・タイトル候補だった④『SLIP OF THE LIP』等々・・・。
そして極めつけはこれぞラットン・ロール!、抜群にノリの良い⑤『BODY TALK』!