2020-01-01から1年間の記事一覧
'86年発表、時は「世界的HR/HMブーム」の真っ只中。 しかし安易に時代に流される事なく自身らしさを貫いた、前作同様実にヴァラエティ豊かな12枚目のオリジナル・アルバムです。 また非公式ながら映画『ハイランダー』のサウンドトラックという特殊な状況下…
'84年発表、11thオリジナル・アルバム。 前作のリアクションが今一つだった事からか、本来の路線?に軌道修正したかのようなヴァラエティに富んだ作風。 とは言っても一般リスナーが「QUEEN」というバンドに思い描く、所謂「フレディ・サイド」のオペラティ…
'82年発表の10thアルバム。 QUEENの音楽性は実に幅広いですが、本作はその末端に位置する作品と言って差し支えないかと思います。 前半はダンス&ファンク全開、個人的にはそのイメージから「ピコピコ・ポップ」なんて呼んでましたが、初めて聴いた時思わず…
'81年発表、アルバム的には9th【FLASH GORDON】までを総括した、正に一家に一枚、グレイテスト・ヒッツ中のグレイテスト・ヒッツ・アルバムでございます。 発売当初は全世界で何と8種類ものヴァージョンがあったみたいなのですが、実は現在の国内盤CDは「…
前作【THE GAME】と同年の'80年発表、同名映画のサウンドトラック。 QUEENの中では一応正式なオリジナル・アルバムとして認識されているらしいので「9thアルバム」という事になります。 しかし中身は思いっきり「サントラ」してて、Vo入りは基本的にトップ…
自身初の全米No.1ヒット・アルバムであり、自身初の全米No.1ヒット・シングルを輩出(しかも2曲も!)、そして自身初のシンセサイザー導入!・・・という「お初」尽くしの大ヒット8thアルバム、'80年発表。 全米No.1ヒット・シングルは、「プレスリー・スタ…
'79年1~3月のヨーロッパ・ツアーの中から抜粋され編集された、自身初となる2枚組ライヴ・アルバム。 スタジオ・ワークに本領を置きながら、屈指のライヴ・バンドでもあるという彼らのもう一方の側面を十分に満喫出来る作品。 ライヴで再現不可能とされる…
'78年発表の7thアルバム。 もはや初期のトータル・コンセプト的な色合いはほとんど無く、尚且つ1曲1曲が更に洗練された印象を受け、言わば一般的に親しみやすい作風だと言えるかと思います。 そして本作はまた、世界的に大ヒットする事になる次作【THE GA…
①『WE WILL ROCK YOU』、②『WE ARE THE CHAMPIONS』という2曲の歴史的名曲を含む'77年発表の6thアルバム、邦題【世界に捧ぐ】。 この少々ホラーなジャケを見ると、僕なんかは世代的に何となく『ラピュタ』を思い出したりなんかしますが、実は僕が初めて買…
'76年発表の5thアルバム、邦題【華麗なるレース】。 タイトルとアルバム・ジャケットからして前作【A NIGHT AT THE OPERA】と対を成す作風かと思いきや、聴いてみると特にそんな感じは致しません。 少なくとも本作は2nd~4thのような楽曲の流れを重視した…
'75年発表の4thアルバムにして一般的に最高傑作と名高い孤高の名作、邦題【オペラ座の夜】。 「劇場型音楽巨編」とでも表現しましょうか、構成する各楽曲はもちろんのこと、その芸術性に富んだ作風の素晴らしさはもはや筆舌に尽くし難い限りでございます。 …
前作【QUEEN II】と同年の'74年に発表された3rdアルバム。 本作は前作のようなコンセプト的な類いの作風ではありませんが、アルバム単位として計算されたような流れを持っている印象の、やはり完成度の高い作品だと言えます。 正にキラー・チューンの②『KIL…
俗に言う「通」なマニアからは最高傑作に挙げられる事も多い、'74年発表の2ndアルバム。 1stから考えると一気にギアを上げてきたかのような音楽性でありまして、主にブライアン・メイの楽曲から成る(ロジャー・テイラーの曲が1曲)「サイド・ホワイト」と…
'73年発表のデビュー・アルバム、邦題【戦慄の王女】。 まだまだ粗削りではございますが、ブライアン・メイのあの独特のGuの音色や、ピアノをフィーチャーしたこれまたあの独特なフレディ・マーキュリーの世界観も既に顕在しております。 非常にユニークでオ…
前作【HONKIN' ON BOBO】より約8年、オリジナル・アルバムとしては何と約11年ぶり、現時点で最新作となる'12年発表15作目スタジオ・アルバム。 これまでになくメンバー全員が積極的にソング・ライティングに携わり、アリーナ・ロック然としていた前作【JUST…
'06年発表、【濃縮極極ベスト】と題された新曲2曲入りオールタイム・ベスト・アルバム・・・って、やたらベストが多いバンドだな~。(苦笑) 余談ですが、'01年にも【YOUNG LUST: THE AEROSMITH ANTHOLOGY】という2枚組ベストが発売されておりますし、輸入…
'04年に発表された、自身のルーツであるブルースに焦点を当てたカヴァー・アルバム。 しかし単なる「カヴァー」などではございません。 いにしえのブルース・クラシックの数々を一旦解体し、そして再構築させ完全なるAEROSMITHのオリジナル・ナンバーへと化…
'02年発表、2曲の新曲を含む2枚組ベスト・アルバム。 本作はレコード会社の垣根を越えて初期から当時までの代表曲を網羅した、正に「究極のベスト!」と言える内容です。 しかも同年に発表された映画『SPIDER-MAN』のサントラからDisc2⑱『THEME FROM SPID…
前作より約4年ぶり、'01年発表13thオリジナル・アルバム。 '98年の自身初の全米No.1ヒット・シングル『I DON'T WANT TO MISS A THING』に続き、本作からのポップな先行シングル③『JADED』の大ヒットを受けて、「大衆型アリーナ・ロック・バンド」のイメージ…
'98年に発表された2枚組ライヴ・アルバム。 新旧の代表曲が入り混じる所謂「ライヴ・ベスト」で、入門編にもピッタリの1枚・・・、いや2枚です。(笑) マニアックな選曲と言えばディスク1の⑥『MONKEY ON MY BACK』ぐらいでしょうか。(そこまでマニアック…
空前の成功を収め正に頂点を極めた前作から約4年、'97年発表12thオリジナル・アルバム。 復活後の「アリーナ・ロック路線」の大衆性を継承しながらも、初期の衝動性、攻撃性、そして先を見据えた実験性をも内包している実に奥の深い作風です。 インドをテー…
'94年発表。 ゲフィン時代、すなわち「第2次黄金期」の大ヒット・ナンバーをずらりと並べた新曲2曲、アルバム未収録曲1曲を含む正に「ベスト・オブ・ベスト」なアルバム。 新曲2曲もなかなかですし、エアロ入門編には間違いなく最適な1枚と言えます。 …
'91年に発表された3枚組ボックス・セット【PANDORA'S BOX】からのベスト・セレクション、'94年発売。 内容的には'70年代のベスト的な感じですが、正直中途半端。(苦笑) アルバム未収録2曲が目玉と言えそうですが、中でもTHE BEATLESのカヴァー⑪『HELTER SK…
大傑作盤だった前作より約4年ぶり、エアロ最大の金字塔を打ち立てた'93年発表の11thアルバムにして歴史的名盤。 一旦完成しかけたものを再度ゼロから作り直すという、徹底的な拘りの果てに到達した世界観はただただ「圧巻」の一言に尽きます。 楽曲が総じて…
大ヒットした前作の方向性を更に推し進め、完全に時代の流れに乗り切り完成させた、「エアロ流スタジアム・ロック」の決定盤、'89年発表の10thアルバム。 各楽曲の充実ぶりもさることながら、要所要所に配したSEも効果的に機能し、アルバム全体としての完成…
古巣CBSコロムビアとの契約遂行の為に制作された'88年発表のマニアックなベスト・アルバム。 所謂「消化試合」的な作品でございます。 なかなかシビれる選曲ですが、本作の目玉は何と言っても【LIVE! BOOTLEG】('78)に収録されていたゴキゲンR&R③『CHIP A…
前作の反省から大胆に売れっ子外部ライターを導入、「時の人」ブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎え、正に万全の体勢で制作された'87年発表の9thアルバム。 その目論見は見事に当たりビッグ・ヒットを記録、③『RAG DOLL』、⑤『DUDE (LOOKS LIKE A …
時代に再び求められオリジナル・メンバーで華麗に復活、'85年発表の8thアルバム。 そして復活1発目で見事にコケるというある意味珍しいパターン。 勢いが感じられるTHE JOE PERRY PROJECTの焼き直し?①『LET THE MUSIC DO THE TALKING』は抜群にカッコいい…
Guにジミー・クレスポとリック・デュフェイを迎え入れ制作された、【美獣乱舞】という邦題が眩しい82年発表の7thアルバム。 エアロ史上最もマニアックとされている作品ですが、しかし出来はそんなに悪くありませんぞ。 とりわけ①『JAILBAIT』と②『LIGHTNING…
'80年に発表された初期エアロを総括するグレイテスト・ヒッツ・アルバム。 彼らの「第1次黄金期」を知るには最適だと言えるでしょう。 たとえ彼らのオリジナル・アルバムを全部持っていても、言わずと知れたTHE BEATLESのカヴァー⑨『COME TOGETHER』はアル…